メロンの病気一覧 | 絶対に知っておきたい予防&対策法とは?

メロンの病気一覧 | 絶対に知っておきたい予防&対策法とは?

メロンの特徴
かきはな
かきはな

メロンの病気にはどんなものがありますか?野菜や果物の病気ってあまり身近ではないから、全然知らないんですよ!

にしざと
にしざと

生産者にとっては当たり前の知識でも、消費者からすれば確かに未知の領域かもね!じゃあ、メロンの病気にはどんなものがあるか詳しく解説をしていくね!

メロンの病気一覧

メロンの病気一覧

メロンの病気には、以下のようなものがあります。

  • うどんこ病
  • つる割病
  • つる枯病
  • 黒点根腐病
  • べと病
  • 菌核病
  • モザイク病
  • えそ斑点病
  • 斑点細菌病
  • 褐斑細菌病
にしざと
にしざと

病状を把握しておくことで、早い段階からメロンに発生する異変を見抜くことができます!

かきはな
かきはな

発病しないための予防や対策も立てやすくなりますね!

うどんこ病

うどんこ病とは、メロンにカビ菌が住み着いてしまう病気です。

大きな特徴して、メロンの葉が白くなるという症状で出ます。

感染初期は、葉にうどん粉のような表面粉上の白い小斑点が出現します。

カビ菌は有機物・無機物に関係なく食料としてしまうことから、メロン以外にもほとんどの植物が発症する危険性があります。

メロンがうどんこ病になる原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • 株が弱っている
  • 株がストレスを受けている
にしざと
にしざと

人間と同じですよね!僕たちだって疲れて体が弱っていたり、極度のストレスに晒されると病気になりやすいでしょう?

人体には影響がないとされていますが、カビ菌に感染したメロンを食べたいとは思えませんよね。

つる割病

つる割病とは、株元の茎が縦に割れてカビが発生したり、赤褐色のヤニを出す病気です。

感染初期は、下葉がしおれて黄色くなりなります。日中に下葉がしおれ、夜になると元に戻るというサイクルを繰り返しながら徐々に悪化していくのです。

病気の元のなる菌は、「糸状菌」というカビの一種です。

土壌から根に感染することが多いですが、種子にも付着するので種子伝染する危険性もあります。

つる枯病

つる枯病とは、地表面に位置する茎部分や節が淡褐色に変色して柔らかくなったり、乾くと灰色になるのが特徴の病気です。

葉や果実にも症状が出現し、葉の場合は褐色~灰白色の小型不整形斑点が広がり、拡大していくと扇形の大型斑点となります。

果実の場合はメロンが成熟期まで成長すると、へこんで割れ目の入った0.5~1㎝程度の病斑が出現します。

感染源としては、糸状菌です。

病斑上に小黒点(病原菌の子のう殻)を形成し、春になって胞子が飛び散ることで感染していきます。

黒点根腐病

黒点根腐病とは、根部が糸状菌により侵されることで株全体が萎凋することで枯死する病気です。

にしざと
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萎凋(いちょう)とは、しぼんで衰えることを言います!

根の全体、あるいは一部があめ色水侵状に腐敗し、枯死した根の表面に多数の小黒粒点(子のう殻)が作られるのが大きなポイントですね。つる割病と並んで重要病害となっています。

べと病

べと病とは、感染初期は視認性の低い淡黄色をした小さな斑点が出ます。

病状が進行するにつれ斑点が拡大し、色も淡褐色に変わります。葉脈と葉脈の間に囲まれた部分が角形で黄褐色のステンドグラス状の病斑に変化するので、素人が見ても比較的にわかりやすいと思います。

にしざと
にしざと

葉の裏には、カビも生えますよ!

病原菌は糸状菌で分生子が風によって運ばれ、メロンの葉に達したのちに結露や水滴の影響を受けて発芽しすることで葉の気孔などから感染をします。

菌核病

菌核病とは、茎の枝分かれしている部分や地際などに茶褐色や灰褐色で水侵状の病斑が出現し、病斑が拡大することで茎葉が軟化して萎れていきます。

最終的には、茎が腐敗して白いふわふわとしたカビに覆われるので非常に特徴的です。

病原菌は、糸状菌です。メロンは糸状菌が侵入することで病気を発症するパターンが非常に多いです。

モザイク病

モザイク病とは、葉脈が透明化し、やがて葉全体に濃淡の斑紋が出現してモザイク状になるメロンの病気です。

メロンの生育初期に発症するほど重症化します。

葉の萎縮や奇形が起こったり、場合によって枯死することもありますが、生育後期に発症した場合は新葉に軽いモザイクができるだけで萎縮もわずかで済みます。

モザイク病の発生源は、ウイルスに感染することで起こります。

えそ斑点病

えそ斑点病とは、発症を葉や茎などに限定せず、あらゆる箇所に症状で出現します。

症状としては、さまざまな形の褐色のえそ病斑が出現します。

えそとは、壊死(えし)の一種です。壊死に陥った組織が乾燥や感染によって2次的変化を受け、外観が著しく変わったものをいいます。

メロンの葉では、生長点付近の若い葉全体にえそ起こした褐色の小斑点が多数出現します。この他にも、葉脈に沿って枝分かれ状のえそや、不正円形の大型の斑点ができます。

果実にも影響を及ぼし、糖度ののりが悪くなるなどメロン農家を悩ませている病気ですね。えそ斑点病もウイルス感染によって引き起こります。

にしざと
にしざと

一度発症すると治療が不可能になる厄介な病気ですよ!

斑点細菌病

斑点細菌病は若葉に感染しやすく、感染初期は葉の表面に暗褐色で水侵状の小斑が出現します。

にしざと
にしざと

葉の周囲が淡黄色になりますよ!病原は細菌によるものですね!

症状が悪化することによって、小斑は拡大して黒っぽくややへこんだ病斑に変化していきます。

最終的には葉全体が枯死したり、葉の成長が止まって奇形となったりするので恐ろしいですね。

褐斑細菌病

最後は、褐斑細菌病です。

メロンの茎にも発生しますが、主に葉部分に症状が現れる病気です。病原は細菌によるものですね。

発生初期は、円形、水侵状の小斑点が出現し、進行すると黄色のハローを伴う褐色の小斑点となります。

ハローとは、病原菌が種子伝染によって植物の内部を通過し、発病した状態のことをいいます。病斑の周囲に鮮やかな円ができるのが特徴です。

にしざと
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褐色など小斑点をぼんやりとした光輪のような色彩が包み込んでいるので、一見すると綺麗ですけどね!

最終的には不整形で大型の病斑が出現し、葉が枯れたり果実にも病害が及ぶことがあります。

にしざと
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メロンの病気は症状が似ているものが多いので、画像や実際の状態を観察しても区別がつきにくいのが難点ですね!

絶対に知っておきたい予防法&対応策

絶対に知っておきたい予防法&対応策

メロンは栽培中に多くの病気にかかる可能性がありますが、まず大切なのは栽培前の段階で予防用の農薬を上手に活用することです。

多くの菌は土壌を通じてメロンに感染するので、事前に農薬を散布して土壌を消毒をすることで、病原菌の発生や、病害中の繁殖を防ぐことができます。

にしざと
にしざと

農薬と聞くと印象が悪いかもしれませんが、防除ためには必要なものなんですよ!炭疽病などを防ぐには無農薬では厳しいので、メロン栽培だけでなく農業には重要なアイテムです!

農薬を使用する場合は、必ずメロン用に登録されているか確認をしてください。地域によっては農薬の使用に明確なルールが定められいるので、事前確認は必須です。

もちろんメロン農家の中には、徹底気に無農薬にこだわるところもあります。

そういった農家では、私たちが想像もつかないような苦労を背負いながらメロンを栽培しているのです。

にしざと
にしざと

無農薬で食物を育てるには本当に大変なんですよ!だから消費者の皆さんが美味しいって食べてくれると本当に救われた気持ちになります!

農薬意外にも、以下の予防策があります。

  • 多湿にならない環境にする
  • 肥培管理を徹底する

湿気の多い環境は、菌の増殖と助けることになります。胞子が飛び散ることで感染が拡大するケースもあるので、密室にせず風通しの良い環境を整えることは非常に重要です。

ビニールハウスの建て方にも地域性が出ます。もちろん育てる品種によっても違いますが、湿気のこもりやすい地域では本当に湿度に気を使いながらメロンを栽培しているのですよ。

肥培管理に関しては、人間と同じで病気にかからない強い体を作るために必要です。メロンの草勢が弱く、茎葉が軟弱なものはやはり病気にかかりやすくなってしまうのですよ。

かきはな
かきはな

作物を強く育てるには、栄養をたくさん与えることが重要ですね!農家の愛情がメロンを逞しくしています!

メロンを菌や胞子から隔離することが一番の予防&対応策ということですね。

甘くないメロンは病気が原因?

甘くないメロンは病気が原因?

今回ご紹介した病気に感染することで、メロンが甘くならないというケースはあります。

病原となる菌やウイルスの中には、メロンの糖度が上がらなくなってしまうものも含まれているのです。

また、栽培時には病気に感染していなくても、出荷後に感染してしまうケースも非常に多く発生しています。

贈り物として重宝されている高級マスクメロンなど、実際に食べてみたら全然甘くなかったという事例は案外多いのです。

甘みが足りないだけではなく、強い苦みがあったという報告もあります。苦いメロンは、誰でも食べたくないですよね。

そのため、メロン農家は栽培だけではなく、収穫~出荷までのサイクルにも細心の注意を払っています。

数ヶ月かけて実ったメロンはまさに宝石。

どんなに小さな傷でもつけたくないと思うのは、この仕事に誇りを持っている農家の方であれば当然ですよね。

私たちは、そんな農家の方々のプロ意識によって美味しいメロンが食べられるのです。

にしざと
にしざと

メロンの発送条件によっては、病気にかかりやすくなってしまう可能性があります!そこでメロンの発送方法について詳しく解説した記事を載せておきますので、ぜひ参考にしてください!

高品質はメロン農家の努力の結晶!

今回ご紹介した病気以外にも、メロンの発病は多く存在します。

それぞれの病気に合わせた対策を立てるには、長年に渡って培った経験だけではなく基本的な知識が不可欠です。

失敗と成功を繰り返した数が多いほど、美味しいメロンを育てるための糧になってくれるのでしょう。

また、農業とは自然を相手にする仕事です。自然とは病気だけではなく、その環境も表しています。

夏は暑さ、冬は寒さとの戦いが一年を通して続きます。真夏のビニールハウスはサウナのようで、作業中は汗が止まることはありません。

かきはな
かきはな

一般的なサラリーマンとは異なり、朝も非常に早いので体力も必要ですね!

ときには台風などという理不尽な暴力に屈する瞬間もあります。人知を超えた超越的な力の前では、人間はあまりに無力です。

また、メロン農家さんは収入面も決して安定性がないことをご存じですか?

台風や気候の影響で不作の年があれば、当然ですが収穫量が減るので収入に大きく響きます。逆に、作物が獲れ過ぎても値崩れを起こしてしまうので、需要と供給のバランスが非常に難しいです。

毎年安定した収入が得られる保証もないのに、なぜ農業を続ける人がいるのでしょう。

そこには、メロン農家の方々の職人魂が見え隠れしています。

にしざと
にしざと

生産者の方々は、メロン作りに誇りを持っています!だからこそ、美味しいメロンができた年は何とも言えない達成感に包まれます!これまでの苦労なんて吹っ飛んじゃいますよ!

メロン栽培というのは、実際にその過程を見る機会が少ない仕事です。

だからこそメロンを目の前にしたとき、そこに顔も知らない生産者の誇りを感じることができたら、より一層美味しくメロンが食べられそうですよね。まさに努力の結晶です。

病気を対策をすることで良いメロンが育つ!

病気を対策をすることで品質の良いメロンが育つ!

メロンの病気まとめ!

  • 代表的なメロンの病気は、約10種類のある!
  • メロンの病気は、糸状菌(カビの一種)が病原であるパターンが多い!
  • 土壌感染だけではなく、胞子感染によって被害が拡大してしまう!
  • メロンを菌やウイルスから守るには農薬を上手に活用しよう!
  • 病気が原因でメロンが甘くならないケースもある!

健康で質の良いメロンを育てるには、病原となる菌やウイルスからメロンを守るのが一番です。メロン農家の並々ならぬ努力が感じられますね。

にしざと
にしざと

治療薬によって治る病気もありますが、まずは病気にかからない環境を整えてあげることが先決ですね!

菌やウイルスは、環境によって繁殖具合が異なります。

メロン産地によって、流行る病気とそうでないものがあるのですよ。

かきはな
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メロンって全国的に栽培されている果物ですからね!どんな地域でメロンが栽培されいるのか気になる方は、メロン産地についてまとめた記事を載せておきますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね♬

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豊かな太陽と土壌で育った、甘くてみずみずしい宮古島産メロンで特別なひとときをお楽しみください。その甘さとフレッシュな香りで、忘れがたい味わいをご提供します。

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