農業生産法人 ふるさと農園 宮國知照さん(上野地区)
この農園の香り豊かなマンゴーは、やはり食べてみるに尽きる!!
下地地区から、うえのドイツ文化村へ入る手前に、地道に美味しい宮古島のマンゴー作りを行っている「ふるさと農園」があります。
代表の宮國さんは元々、設備関連の仕事に携わっていました。転機は平成17年ごろ。マンゴーブームがあり、農園をやってみないかという紹介が。
「まぁ何とかなるだろうと70アールの大型マンゴー施設の主になったわけさ」
栽培知識ゼロからのスタート
全て手探り、見よう見まね。待ち望んだ初収穫の年には大きな台風に見舞われ、パイプは曲がり痛手を負わされたそう。
「楽観的に取り組んだから、今日がある。太刀打ちできない気象や諸々に心配ばっかりでは気が持たないよ」
と明るく笑う宮國さん。
「よく『栽培始めて5年は、誰でもマンゴーは作れる』と言われているだけあって、最初は、害虫も来ず、楽だな~と思ったぐらい。けれど最初の頃は、売り先が確保できていないから良い物がたくさん収穫できても、売れず安売りせざるを得なかった。
それでも苦しいスタート当時から、農園を訪れてリピーターになってくれたお客様が友達を紹介してくれたりして、今ではマンゴーを通して日本全国のいろんな方々との出会いが楽しいよ」
マンゴーは食べ比べがおすすめ
宮國さんは、農園を訪れたお客様にこう言う
「安い物ではないので、色々な所で食べ比べて、好みの味を選んで」と。
強いて、農園のマンゴーを勧めない。その後、再来園して頂いたら
「やっぱり、その時は『でしょー!!』という感じかな(笑)」
東京から故郷である宮古島に戻り、人生の終盤はここでとの思いが「ふるさと農園」の原点。今では直売所に立ち寄ってくれるお客様にとって、第二の「ふるさと」になれるよう励んでいます。