奥さんの頑張りがあるからこそ、美味しいマンゴーが出来てます!!
上野地区マンゴー農家 とまり農園(渡真利明長(あきなが)・イエンさん夫妻)
「とまり農園」の始まりは、10年ほど前。親戚の勧めがマンゴー栽培を始めるきっかけとなりました。
「マンゴーは、とても神経を使うから大変。以前のようにサトウキビを作っていたらどんなに楽だったことか(笑)」
明長さんがこうも明るく言えるのは、奥さんのイエンさんの存在がとても大きい。そのイエンさんは、取材中も黙々と作業に集中しています。
「イエンは、作業も手早く、自分の倍は動いているよ。マンゴーの袋がけのスピードは僕の3倍ぐらい速いかな。(笑)」
普段は明るい笑顔が印象的なイエンさんですが、ハウスの中では真剣な表情で手際よく働いていました。
ベトナム出身のイエンさん。言葉は、決して流暢(りゅうちょう)ではありませんが「とても勘が良い」のが説明下手な明長さんとウマが合い、結婚もいつしか7年目に。二人とも「阿吽(あうん)の呼吸」で園内を無駄なく動きまわっていました。
イエンさんの明るく、いきいきした姿にファンが増えてきているそう。イエンさんの良い所も直したい所も全てわかっている、夫の明長さんの見守る優しさもその魅力の一つになっているようです。
今年(2017年)のマンゴーの出来はどうですか?
「今年は昨年以上の作柄で、色のり、玉の大きさとも良好だよ!!今年は、大玉が多いかな。味は、例年以上によくなりそうだ!」と明長さんは言う。
マンゴーハウス内は、風抜けも良く、見事なマンゴーが沢山実っています。
マンゴーの花が咲かない・・!?
「栽培を始めた頃は、指導に従って剪定を控えたりしていたけど自分の農園だけ、花が咲かなかった…。毎年何でかな~?と悩んでいたよ。
あちこち歩き回って勉強して、切るべき量、タイミング、色々分かってきた4年目くらいからやっと毎年平均して花が咲くようになった。
今では、マンゴーグループの仲間うちで、何でここは毎年花が順調に来るのか不思議!と言われるほど調子がよくて(笑)」
最後に「昨年は、色のりが悪く心が痛かった。」と高品質マンゴーが出来なかった悔しさも残る年だったようですが、今年は、その想いを晴らすような良いマンゴーがとれるシーズンであることを期待しています!
とまり農園からのお知らせ
農園は二人で作業しているため、お客様対応はほとんどできないので島の駅など店頭販売を利用して下さいね。「とまり農園」は、マンゴーシーズン以外は「イエンさんの葉野菜」が人気。
「面積も小さいからね。薬を使わず自然のままで、虫がつきにくいニラやパルダマなんかを選んで作っているよ」
店頭で見かけたらぜひ手にとって下さい。
<とまり農園> 宮古島全体で不作の年だった中、島の駅みやこで最多出荷量を誇り、ベストマンゴー農家オブザイヤー2016を受賞。マンゴー栽培歴は7年、品種はアーウィンを育てている。