盛島健有さんの「宮古島メロン(妃、クインシー)」

生産者の声

メロン一筋25年以上のベテラン農家

メロン農家  盛島健有さん(65)※2017年取材当時

盛島健有さんはメロンを育てて25年以上。昔のお話を少し聞かせて頂きました。

「最初の頃は、メロンを育てている人は50人ほどいたけど、今は20人くらいかな。メロンは大変だよ~。難しいわけさ。育てるのもそうだけど、あの時は収入も厳しくてね(笑)だから余計に諦める人が多かったかもしれないね。」

――そんな中、健有さんは、どうして続けられたのですか?

「う~ん・・いつかこういう日が来ると思っていたからね。冬になると宮古島は果物が無いでしょ?メロンが必要だと思う。」

まだまだ知名度も低い宮古島のメロン。健有さんのように、メロン「専門」でやっている農家は他にいない。収入を得るのが難しい作物ということなのに、辞めずにずっと続けている、その忍耐力が素晴らしいです!

健有さんが大事にしている「目配り」「気配り」

「雑草を見つけるでしょ、今動かなかったら「後で」はいつ来るか分からない。明日、もうハウスのこの場所には来ないかもしれない。気が付いたら、この雑草は大きくなって、それを処理するのに何倍も手間と時間がかかるから・・・だから、どんな小さなことでも気付けるように「目配り」はすごく大事だよ!そして、すぐ動くこと!自分で動かないと誰もやってくれないからね(笑)」

どんな仕事にも通じるこの姿勢、小さな動きでも毎日それを意識していると大きな成果に繋がっていくんだと25年以上メロン作りに励んでいる健有さんの言葉に、重みを感じました。

親子二人でのメロン作り

現在は、健有さんの息子さん「邦光」さんと二人でメロンを栽培。それぞれのハウスを持ち、切磋琢磨しながらメロンを育てているそう。

―― 25年以上の経験を息子さんに伝えているんですか?

「そのつもりだけど、やることがたくさんあるからね(笑)どんなかねぇ~(笑)」

―― 一緒にメロン作りしていてどうですか?

「一人でやるよりは、二人で楽しい時もあるよ。」

長年培ってきたメロン栽培の技術を息子の邦光さんに教えている健有さん。体もだんだん動かなくなってきてる・・とおっしゃっていますが、息子さんと二人ならやりたい事も増えていくのかな、と感じました。

笑顔で話す健有さんを見ていると、親子で、自分が情熱をかけてきたメロンを、一緒に作れるというのはきっと嬉しいだろうな・・と思わずにいられないほど。

健有さんは、とても優しいまなざして様々な事を教えてくれました。

盛島健有さん(65才)

座右の銘・好きな言葉は「百姓」。

盛島健有さんの「宮古島メロン(妃、クインシー)」

「農家は一人で100の仕事をしている、と教えてもらってからなるほど!と思ってやっているよ。」