砂川和子さんの「トマト・シュガープラム」

生産者の声

山形県出身、結婚後東京での生活を経て、ご主人の「子どもは土の上で育てよう」との思いから25歳のときにご主人の故郷宮古島に移ります。子育てに忙しかった中30歳から農業に本格的に関わるようになりました。お子さまは男5人、現在既に孫16人いらっしゃいます。

大家族を育ててきただけあり、明るくタフな方です。大変だったけど楽しい思い出がいっぱいだったとのことです。

島の駅みやこでは、「シュガープラム」というとっても甘いミニトマトが特に人気となっています。

【農業をはじめるキッカケは?】

畑があるから農業をしたのではなく、畑も機械もなく探して、借金してからがスタートです。

畑を購入時、決して良好なものとは言い難い土地でした。更に水もないので井戸を掘り、水の確保をしました。

フライト農業ということで、花のスターチス栽培を勧められて始めたのが最初の作物でした。ものは作ったが売られずに集荷場に山積みになっていたことに大変ショックを受けました。

その後ピーマンを雨よけハウスで栽培しましたが青枯れ等の病気で収穫前にどんどん木がしおれていき収穫できませんでした。宮古島には少ない、酸性土壌の土地でカリ不足。牧草も育たないような土地だったのです。

そのため、土壌改良を何年もかけ行い、土地作りの大切さを学びました。

【これまでで大変だったことは?】

苦労して作っても、売れない・換金できないこと。

売れなかったら島中の小さな商店までワゴン車で周りました。

島の駅のような、農産物直売所がなかった15年くらい前はメロンを作り、農園で直売してみたりもしました。農園までの道が悪かったり、わかりづらかったけど、皆さんにけっこう喜んでもらえました。

【トマト栽培を始めたきっかけは?】

10年程前に、最初は大玉の「桃太郎」からスタートし、中玉、小玉と変わっていく中、孫が「トマトが美味しい」とご飯より食べていました。正直な一言の影響があるかなぁ。

【トマト栽培でこだわっていることは?】

子どもがとってすぐ食べられる「味」。(ゴーヤーやメロンはすぐできないでしょう?)畑でとってその場で食べられる「安全」なもの作りにこだわっています。

【これからの夢はなんですか?】

畑ですぐ食べられるのがトマト。その場で善し悪しがわかります。

将来は畑で食べさせたいです。民泊経験を活かし、家族で体験型農園をやってみたいですね。

現在、息子たちと共に「やるなら楽しく」をモットーに美味しい野菜作りに励んでいます。